天気の良い週末、お散歩へ。この日向かった場所は東京都墨田区にある「白鬚東アパート」。<しらひげひがしアパート>というちょっと強めのネーミングもなかなかだけれど、やっぱり何がすごいって、そこが防災団地の都営アパートというところ。
1975年から建設が始まり、入居開始は1982年。40年以上前からあるのでニュースやメディアでも取り上げられていて知っていたのだけれど、実際に行くのは初めて。
こんな感じでずっと続く
なんか独特な雰囲気
アパートの中に門
門の向こうにスカイツリー
防災というか要塞な感じ
棟のジョイント部分は耐震構造
隅田川沿いに、高さ40m、全長1km以上続く都営アパートで、1600世帯が入るのだそう。上から見るとわかるように(下の方の写真)ちょっとずつずらした配置で18棟。そのうち2棟は防災備蓄倉庫になっているのだそう。
以前見た番組では、建築計画を立てるにあたって人工地震を起こしてデータを取ったと言っていた。全室のベランダに防火シャッターや、防火シャワーも設置されているとか、とにかくいろいろすごい。
放水銃も装備されている
アパート住民の防災だけではなく、地域の防災も担っている。白鬚東アパートの右手は木造建築の住宅密集地なので、災害時のこのエリアの大火災を想定し、アパートの左手隅田川沿いの避難所にまで逃げると、アパートが防火壁となって守ってくれるのだそう。みんなを守ってくれる神社だってある。
いやいやすごい。半世紀前の防災有識者の衆知を結集して作ったこの設備、迫力がすごかった。そして当たり前だけれど都営住宅なので普通に市井の人の日常がそこにあって(入居率も高いみたい)、いざっという時にはジャジャジャジャーンとなるのだと思うとドキドキする。
散歩のしがいのある団地。