この先にある上海きっての観光地に行くつもりで歩いていたところ、入り口から溢れ出る妖気的な何かに誘われ、吸い込まれてしまった話。
一旦入り口を通り過ぎたのですが、これ通り過ぎちゃいけないやつ、と中に入ってみました。
ドキドキしながら中に入ってみると、雑貨問屋のようでした。無数の店舗がひしめき合うここは、福佑門商厦というビルに入る、福佑門小商品市場。小売もする問屋のようです。
平日の昼間なので、特に混んでいるということもなく、どこの店員も暇そうで、お昼ご飯を食べているか、スマホで遊んでいるか、寝ているかといったところでした。
1階には観光地や空港で見かける中華雑貨や、アクセサリーなどを扱うお店が入っていました。
お店のお客さんを観察していると、仕入れに来ている小売業者っぽい人と、一般のお客さんが半々。一応金額が表示されているようですが、様子を見る限りでは基本的には交渉して購入しているようです。
ふんふんと探検していると、エスカレーターがありました。これは上に行っていいものか一瞬躊躇します。
上がってみると恐るほどのものはなく、2階には生活雑貨や、インテリア雑貨、コスメ、下着など、3階はカバン、スーツケースなどを扱うお店が入っていました。
怪しかったり、怪しくなかったり、いろんなクオリティーのいろんなお店が入っています。
「O・B・I」はよく見ると「Ou・Bei・aI」とすごいちっさい字でなんか入っていたりします。そもそも「OPI」ですらないという、毒のないレベル。怪しいというより、むしろかわいい。(欲しくないけど)一方、毒クオリティーのB級品(といえばあれですが、要はぱちもん)が並んでいるお店もあり。
とにかく普通度もネタ度もピンキリクオリテいーの店舗が大量に居を構えています。どのくらい大量かというと、こんなたくさんのお店が、雑然と、地下から地上3階までびっしり。
手芸用品やアクセサリーパーツなどはものすごい充実ぶりでした。なんにせよ、即戦力からネタまで、お宝がわっさと眠っているに違いありません。100均とドンキとヴィレバンを足して、中国で割ったような面白さで溢れるビルでした。
プラスチッキーな空気に目が若干チカチカしますが、また遊びに行こうと思います。
地下鉄10号線豫園駅のすぐ近く。