仙台ならではのかき氷をお一皿。となればやはり緑のスイーツ、ずんだでしょう。煮た小豆をお砂糖で練りながら炊き上げたものが「あんこ」ですが、この小豆を枝豆に変えたものが「ずんだ」です。ざっくり。
今では仙台土産の定番ラインナップの一角を担う「ずんだ」ですが、枝豆とあって昔はお盆のこの時期に食べられるものだったそうです。
今回はずんだのかき氷が食べられるという、仙台の老舗、創業明治10年の「村上屋餅店」に行ってまいりました。一般的には「ずんだ」で知られておりますが、昔からあるお店では「づんだ」の表記の方が多いそうです。
お昼ころにお店に到着。ちょうど客が引いた一瞬の隙間だったようで、最初はわたしひとりきりだったのですが、あっという間に店内の席(あと2組)も埋まり、和菓子を買いに来る客は途切れることなく次から次へ。
餅は餅屋ということか、店内でお召し上がりの方も、お持ち帰りの方もみなさんお餅をいただいていました。店内のうち1組が大学生の男子4人組、もう1組がふたり連れのおそらく大学の先生だったのですが、6名の男性それぞれがここのイチ押しメニューであろう「三色餅(づんだ・ごま・くるみ)」を、うまうま言いながら召し上がっている姿はちょっと可愛らしくもありました。
湯飲みが2つ写っている写真、最初は冷たいお茶をいただいたのですが、かき氷が半分にさしかかろうとするころ「そろそろ口の中冷たいですよね。あったかいお茶どうぞー」とお店の方が温かいお茶を出してくださったのです。んんん〜しびれるお心遣い。
お店の方と、次々と入れ替わるお客さんとのやりとりを楽しく見ながら、そして隣で餅をうまうまと頬張る男性たちを横目に見ながらいただく仙台ならではのづんだミルクは絶品でした。
仙台かき氷、6皿目。ごちそうさまでした。