もう12月。今年はどこで年越し蕎麦を食べようかと考えているところ。
昨年は「神田まつや」で年越しそばを食べた。神田まつやは、1884年(明治17)創業のお蕎麦屋さんだ。前回の猿島ブログにちらっと出てきた、日露戦争でバルチック艦隊を撃破した戦艦三笠を率いた東郷平八郎の書画も飾られている。お蕎麦屋さんなのに、なんかすごい。
東京の神田エリアには、格式のある銘店から、安くて美味しい最強のお蕎麦屋さん、正直安いだけのお蕎麦屋さんまで、想像しうる限りのあらゆる蕎麦屋が揃っている。江戸蕎麦御三家のひとつ「薮(やぶ)」の総本家も神田だ。
先日、そんな蕎麦街神田にある、評判の素敵な蕎麦屋に行ってきた。


神田明神の坂の下の路地にある「明神下 蕎麦 おしん」。自家製粉石臼挽きの手打ち蕎麦のお店。お店のInstagramに石臼でゴリゴリと蕎麦を挽いている動画もあった。
その日や時期によって選りすぐった全国津々浦々美味しいお蕎麦が食べられる、こだわりのお蕎麦屋さん。
お蕎麦を頼み、透明の一杯をいただきながら待つ。
宮城県石巻市に蔵を構える「日髙見」の超辛口の純米酒。蔵元のホームページを見ると、「日本一鮨に合う酒」と書かれていた。蕎麦屋だけど、ま、いっか。すごく好みのキリリっぷり。
お酒が美味しく、こだわり抜いた蕎麦を出すお店、食事だって美味しいに違いない。お酒のアテに頼んだのが、大好きな茄子。
とろんとろんの「なすの田舎煮」をいただく。人生イチ美味しかった。今でも目を瞑ると味と香が蘇る。はあ、幸せ。あと二つ三つ胃袋を持っていたら、なすの田舎煮もう1つ頼んじゃう。
透明の飲み物をちびちび、絶品のなすの田舎煮を食べながら、まわりのお客さんの食べているものをちらちら眺める。どれもみんな美味しそう。我らのお蕎麦も楽しみ。


わたしたちの、田舎蕎麦と辛味大根おろしが運ばれて来た。蕎麦の産地を伝えながらサーブされる蕎麦。風味や香りものど越しも良い、満足度の高いお蕎麦。最後に出されたとろみのある蕎麦湯も、これまでに味わったことのないタイプだった。
こんなに素敵なお蕎麦に出会ってしまうと、ますます悩ましいのが年越しそばの行き先。今年の締めの一杯はどこにしようかな。