ひつじ泥棒2

Who stole my sheep?

美味しいフレンチと悩ましいフランス語

 

GINZA SIXへはヤノベケンジの船乗り猫(SHIP’S CAT)たちのインスタレーションを見に行っただけではなく、ごはんを食べに行ってきた。

お邪魔したのは、日本で今一番美味しい食材を、美味しいフレンチにして、美味しく食べさせてくれるがコンセプトの「THE GRAND 47」。

もう見たまんま、どれもとっても美味しかった。お店のコンセプトに偽りなし。野菜たちも、お魚も、お肉も、美味しい素材を美味しくしちゃうってもう美味しいしか浮かばない。

ほんとうは一つずつご紹介したいくらいなのだけれど、フランス語も、フランス料理にも素養のないわたし。「ウイキョウのピュレとソースヴァンジョーヌ」とか書かれると、ピュレとソースしかわからない。頭の中は何かのピュレと何かのソースとなるの。それはもう・・わからない。

ソースヴァンジョーヌはvin jauneのソースのことだった。アルファベットで書いてくれたら少しはわかる。vinがワインで、jaune は黄色よね、って黄色いワインが何かはわからないけれど、少なくともヴァンジョーヌよりは理解が深まった。ただでさえわからないフランス語をカタカナから想像するの無理すぎる。

ちなみに、ウイキョウフェンネルのことだった。そこは和名でくるのかー。

フランス語がいけるひとはもちろん、フランス料理が好きな人にはもうカタカナだろうとなんだろうとそういうものとして理解しているのだろうな。

あの時フランス語を諦めなければよかった。遠い昔を思い出す。「あの時」というのは、フランス語をやろうと思ったけれど、「数の数え方」が謎すぎてフランス語そのものを諦めてしまった時のこと。

フランス語の1〜69までは発音が難しいなどはあるにせよ、まあ理解の範囲。問題はその後からだ。

70を、60(ソワサント)+10(ディス)、「ソワサントディス」と言う。まずはここからおやおやとなる。「ろくじゅうじゅう」とは何事よというはなし。

それなら80は、60+ 20(ヴァン)、「ソワサントヴァン」なのかと思えば然に非ず。80は、4(キャトル)x 20(ヴァン)。は?だ。

フランス語ができる方にはえーそんなに難しい?と思うかもしれないけれど、わたしだってこんなに早い段階でフランス語を挫折する羽目になるなんて想像していなかった。

さらに90になると、4x 20+10 になる。はあああああ?だ。

美味しいフランス料理のはなしをするはずだったのに、フランス語への恨みつらみが吹き出してしまった。

THE GRAND 47、どれも繊細でとっても美味しかった。