ひつじ泥棒2

Who stole my sheep?

本を読むところ

 

金木犀の香りがするようになると、さてそろそろ本でも読もうかなと思いはじめます。

南米に住んでいたとき「本はやっぱり紙じゃないとね、電子書籍になんぞ手を出すものか」と頑なに思っており、段ボールいっぱいの本を持って海を渡ったわけですが、当然のことですがいずれは読み終わってしまいます。

しょうがないので英語やスペイン語の本に手を出すのですが、日本語の本を読むのとまったく同じとはいかず、英語だと1.5倍、スペイン語だと3倍近い時間がかかったり、ものによっては読み切ることすらできず挫折ということも。

それでもしぶとく「いやあ電子書籍なんぞ」とやっていたのですが、日本に帰国してわりとすぐに電子書籍に魂を売り渡しました。

その手軽さもさることながら(実際とても軽く、満員電車でも片手で読めますし、ベッドの中でも電気消すの面倒くさいとか考えずとも読める)、これで今後どこに引っ越すことがあっても自由に、手持ちの本を読み切ることなく、思うだけ本を手に入れる環境が整ったと、大変満足しておりました。

そしてその数年後、中国にやってきたわけですが、思い描いていた環境にはならず……。Amazonももれなく規制の対象でして、まったくダメなわけではないけれど、Kindleで本を購入するには手間と時間がかかります。

Kindleの端末から直接はできなく、コンピューターに落としてあるKindle for Macで購入ダウンロードをして、端末に入れるという要手間暇度高しです(他の会社の端末はいけるのかしら)。

しょうがないので中国の本に手を出そう、とはならず、どうしても今読みたいというものでなければ、中国を出たときにせっせと購入し、ダウンロードしています。

そして、金木犀の香りが我が家に届くころになり、あちらこちらでダウンロードした本に本格的に手をつけようかと思いはじめ、その流れからみなさんはどこで読書をするのかしらと考えていた今日この頃。

移動中や、お昼ご飯の共に、などという状況ではなく「さあ、本を読もう」と思って本を読むとき、みなさんはどこで読むのでしょう。

個人的には、旅先でのんびりというのが理想ではありますが、本を読むたびに旅に出るというわけにもいかないですしね。そしてどこで読んだかと、何を読んだかは、経験上まったくリンクしないみたいです。そうは言っても旅先でのんびり本を読む贅沢はやっぱりステキです。

理想的なといえば、いつか読書チェアーを購入したい。一人がけの、わたしだけの、読書をするための椅子。うわっすごく欲しいかも。

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こんな感じのがいいなー


やっぱり、カフェや家のソファが一般的なのかしら。

出先でひと休みに入ったカフェで本を読むことはあっても、わざわざカフェに行って読書をすることはありませんが、実用書やエッセイ、旅本ならカフェで読んでもいいかも。小説は人がガヤガヤしているところで読むとなんか集中できないので、あえてカフェで読むことはないかも。

随分昔ですが、まったく人気のない平日の海水浴場で本を読むのがマイブームだったことがあります。その頃は平日休みで、クルマに乗って東松島の小さな海水浴場で、バスタオルを敷いてアメを舐めながら本を読むというのをやっていました。あれはなんだったんだろう。シチュエーション萌え的なものでしょうか。

小説など集中したい読書の場としては、おフロが好きです。湯船に浸かりながら、汗だくだくになりながら、タオルで汗を拭きながら読みます。冬だとだんだんお湯が冷めてくるので、追い炊きしながら読み続ける。おフロのフタがいい読書台になってくれるのもナイス。ああ、そう考えると読書台がって集中して本を読むのにすごくいいヘルプになるのかもしれません。

あとはベッドにしっかりと入って読むのも集中できて良いです。ベッドの上で転がってじゃなく、枕に頭をのせ、肩までお布団に入って読みたい。これまた枕やクッションを読書台代わりにして、横にゴロンとなって読むのがベストポジション。

 

秋ですね。

 

今週のお題「秋の空気」