箱があったら開けてみたいし、穴があったら覗いてみたい。一本裏の道があれば、もちろん歩いてみたい。
裏へ裏へと行きたくなるのは何の習性なのでしょう。
仙台の実家の団地だと、裏も表もありません。せいぜい、バスが通るか通らないかくらいの違いしかない。
街が大きければ大きいほど、最も表の通りと、最も裏の通りの差が大きいですもんね。銀座の裏通りとか結構楽しい。でも渋谷の裏通りにはさほどときめきを感じないのはなぜだろう。
ブラジルのリオデジャネイロの街の裏通りで、あの標識の先からは行っちゃダメだよと言われたことがあって、危ないの?と聞いたら「・・殺されるから」と言われたことがありました。本当か噓かはわからないけれど、ほんのちょっと誇張してるくらいで、噓ではないと思う。
上海の街は裏を歩いても殺されたりはしないから、安心して一本裏を歩けます。でも、街が碁盤の目のように区画されているわけではないので、自分では一本裏を行っているつもりが、頭の中の地図上とはまったく違うところに突き進んでいることが多いので、そこは要注意。