ひつじ泥棒2

Who stole my sheep?

ヨシダナギ写真展 HEROES

 

TBS系のクレイジージャーニーで見て以来気になり始めた写真家ヨシダナギ。ちょっと前には山形県産品ポータルサイト「いいもの山形」をのぞいた時にトップページの写真がかっこよくて誰が撮ったんだろうと思ったらこれがまたヨシダナギ

そんな気になるヨシダナギの代名詞、アフリカを中心とした世界の少数民族を、バッキバキのビッタビタにカッコ良く(瀬尻風)撮った作品たちの写真展『HEROS』が仙台にやって来るというではないですか。これは行かねばと思っている間に時は経ち、会期終了間際に滑り込みで行ってきました。

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アサロ族(パプアニューギニアの山岳部)

写真が放つパワーがグイグイと圧をかけてくるのに負けないくらい、わたしからもここに行ってみたい!わたしも会って話したい!そんな思いがふつふつとわいてきます。

そして写真をさらに興味深いものにするのが、写真の横の説明ボードの中の[ヨシダメモ]。その場所で、この写真の人たちと話をしたからこその「メモ」は読み応えがありました。

アサロ族のメモには<撮影の休憩時間に、脱いだマスクを横に置いてタバコをふかす彼らの姿は、デパートの屋上のヒーローショーの楽屋みたいになっていた>とか。めっちゃ想像できます。

メモ情報によるとこの仮面は土で作られていて、大きいものだと約7キロもあるそうです。1963年に初めて町に降りて外の人と接触した時にも、このお面をかぶって町に行ってしまったため、人々にたいそう怖がられてしまったんですって。そりゃあそうだ。怖いっ

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カラム族(パプアニューギニアの高原)

ふたたびパプアニューギニアパプアニューギニアってなんでも800以上の少数民族が存在するそうです)のカラム族。

こちらも[ヨシダメモ]情報。カラム族は身長140–150cmと小柄な人たちで、男性は同じ背丈ほどもある大きな帽子をかぶるそう。ちなみにこの緑色の部分はビーズなどではなく日本でいうところのカナブンのような昆虫の頭。昔は数万引きの昆虫を必死に捕まえて、頭をもぎっては帽子につけ、そして、その帽子をかぶって愛する女性ににプロポーズをしていたらしい。

そしてヨシダが「なんで昆虫の頭しか使わないの?ボディも使ったらもっと簡単に帽子がつくれるじゃん?」と質問したら、「あ・・確かに・・」と彼らのあいだに微妙な空気が流れたとか。

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アファール族(エチオピア北部)のイケメン

牛脂で白くしたアフロがチャーミングなこのイケメン。なにこのイケメン?と思ってヨシダメモを読むと「完全に彼の顔がヨシダのタイプである」と書かれていました。

このアファール族は遭遇確率が激レアなのですって。そしてこのイケメン氏たち(この人以外もイケメン)が初めて会った外国人がヨシダナギなのだそう。

 

いやあ、とても面白い写真展でした。ヨシダナギは今は何を撮っているんだろう。そして次は何を撮るつもりでいるんだろう。そんなことを考えながら帰って来ました。

いやあ、とっても面白かった。そしてタイの北のほうの首長族や、チベットの山に住んでいる人たちや、パナマのサンブラス諸島にいる海の少数民族・・・今まであったことのある少数民族のことをお風呂でぼおっと思い出していました。

いやあ、面白かった。ひと粒で、2度も3度も、おまけにイケメンも楽しめる写真展でした。

 

 *仙台の写真展は終了しております

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